残置回収時の大棚沢
6/8古屋さんと平さんが、僕の事故った大棚沢を登り、わざわざ一度懸垂で降りて、僕の残してきたオレンジ色のアルパインスリングを回収してきてくれた。その時の写真。右側の草付上部に残置スリングが見える。たしか記憶だとそのスリング上部3mくらいから落ちたのだから、実は結構な距離を落ちているのがわかる。怖い怖い。でも性懲りもなく完治したら登ろうと思う。歯が立たないような滝ではないし、この壁を登らないと次に進めない・・・なんてドラマのセリフみたいかなぁ。
最近また会の中で山行管理がどうのこうのと言われている。連盟上部も同じだが、理想は理想。現状多くの会員が息苦しさを感じているのだから、今まで表面上は固いこと言ってもファジーに対応してきたし、自分も様々な人たちと交流していく中で次第に変化してきている。人を規制管理してはいけないと思う。性善説か性悪説かだったら、たとえ多少の裏切りはあっても僕は性善説。ある程度山を経験してきた人に対しては上下関係ではなく、同じポジションにいる関係で対応していくことがよい人間関係を築けるのだろう。よこしまな考えを持っていない真面目に山を考えている人たちを信頼しているし応援したい。それが本来の山行管理だと思う。もちろんノウハウを知らない初心者には指導の必要もあろうけど。経験者だってエクストリーム志向でなければ、ほとんどの人たちは命は大事と考えて行動している。人は信頼して認めてあげなければ、こちらも信頼されないはずだ。同じポジションと認め尊重し合った者同士の登山では(特に総合力を発揮できる沢登りでは)、僕は時々昔やっていたギターアドリブセッションでもやっているように、絶妙に波長が合い、プレイするお互いが楽器で会話をするような、あの陶酔感に浸れる感覚を覚える。それぞれのメンバーが得意とする分野を自然と任せ、困難なルートをコンプリートした感激は、信頼し信頼されてこそ味わえる。それがパーティであり山岳会と思う今日この頃。
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