遭難対策協議会救助隊
この度秦野市遭難対策協議会の遭難救助隊に入隊させていただいた。地元の農家の方がメインで構成されているが、やはりこちらも高齢化が進んでおり、団塊世代の方々が引退されると隊員の減少に一気に加速してしまう。今年に入ってお一人が隊員登録をされたのが6年ぶりの新戦力だという。
丹沢がメインの活動エリアである自分に何か役立つことはないか。一般の登山者に比べ、大方の一般登山道、主な沢、一般道ではない尾根などは知っている。このノウハウを活かせる場はないか。そんな想いが民間救助隊入隊を決意させた。出動は現在年に一度程度で、警察等の要請を受けて組織される。実際に捜索救助を行うよりも、警察や消防などの方々を効率よく先導する道案内が多いようだ。従って山を知っていなければならないという。まだ歩いていない沢や尾根も多数あるが、あらかた山域の概要を知っている自分にはうってつけかもしれない。その他には、年2回の救助隊訓練や登山道整備があるとのことだ。先週事務局である秦野市観光課に赴き、今日は救助隊隊長と顔合わせを行う。制服や装備も支給されるらしい。最近は道迷いや滑落よりも病気が多いとは救助隊長の談。それを受けて尊仏山荘と鍋割山荘にはAEDも設置されたそうである。
願わくば出動要請がないことを祈るが、一刻を争う遭難者救助が万が一発生したら全力を尽くしてみたい。
自分を必要としてくれる環境に身を投じてみたいのだ。「必要とされる」ことは、人間誰しも存分なモチベーションが産出される。しかし、そのためには、自分以外の人たちが「あなたを必要としています」と求めるだけではだめなのであろう。内面に自主的エネルギーを産出する「きっかけ」や「絶え間ないアクション」を与えなければ、その人は「必要とされる」とは感じてくれない。今回の自分のモチベーションのプロセスを鏡に映し出してみれば、協働してほしい、育って欲しいと願っている組織のメンバーにも適用できるはず。
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