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2009年1月31日 (土)

登山計画書の意義

登山計画書の大前提として忘れてはいけないことは
「万が一遭難したら、警察や消防、地元や所属連盟の救助隊など
 自分を助けてくれる人たちが、一秒でも早く発見してくれるように
 計画書の中に臭いを残す」ことですよね。

具体的には
 ・交通手段は電車やバス、タクシー?または自家用車?
  自家用車なら車のナンバーや置く場所を記載する。
  (捜索時には第一のキーポイントになります)
 ・予定コースや宿泊場所、または考えられるだけの
  エスケープルートや代替ルートを記載する。
  (捜索エリアが絞りやすい)
 ・自身や同行メンバーの氏名、性別、年齢、携帯、
  家族や所属山岳会の連絡先、山岳保険を記載する。
  (遭難者との連絡手段確保はもちろんですが、
   遭難者に少しでも命の危険性があると判断したとき
   警察はもしものことを考えて家族を呼びます。
   過去、谷川の遭難時、救助メンバー窓口を担当しましたが
   再三県警から至急家族の連絡先を調べるよう言われました。
   時間がかかるものなら、警察自体で携帯電話会社を通して
   すぐ調べ連絡が行きました。)
 ・衣類、装備の特徴(色など)をできるだけ記載する。
  (雨具やテント、ザックの色などやはり警察から確認を
   求められます。
   他登山者からの目撃情報を早期に確認できるからです。
   それに加え、顔写真は活用されます。
   下山または入山口にて他登山者からのやはり目撃情報を得るためです。
   そういう訳で、ご家族や所属山岳会は、普段登山している
   判別できる写真を管理しているのが理想です。
 ・山岳保険会社の連絡先や内容は、できれば計画書に
  記載されればベターですが、家族や所属山岳会には
  別途報告すべきです。
  (捜索救助は必ずしも無償の公的機関のみが動くわけではなく
   有償のヘリや地元の遭対協救助隊が出動することも多く、
   原則的にはその出動に関して家族に同意を求められますので)
 ・同行メンバーとの目的や有事の際の行動判断について
  事前に意思統一をしておく。
  (これが事前にできていなくて、あわや遭難寸前になった
   事例も何回か聞いています)
 ・役割(リーダー、サブリーダーなど)、装備分担を
  記載する。
  (特にリーダーの役割は重要で、事前の決め事から
   解散までは、すべてリーダーのマネジメントに関わってきます。
   それゆえリーダー、サブリーダーはメンバー総意による
   互選が必要です。
   また、単独行の場合は、その山におけるリスクを
   すべて自分ひとりでマネジメントできるだけの
   知識、技術、その山におけるミクロ気象も含めた経験、
   本来パーティがシェアする物理的、精神的要素を
   一人で背負い込む力が必要となってきます)
 ・計画書の管轄警察署への提出をする。
  (メール、FAX、郵送、登山届ポストや直接提出など
   様々な方法はありますが、早期発見のためには
   いずれか実行すべきです。
   無所属の方は下山予定日に帰宅しない場合は
   ご家族の連絡により、管轄警察は即刻提出された
   計画書に基づき初動捜索に入れますし、
   日山協や労山などの山岳会に加入していれば、
   通常、会に入るべき下山連絡がない場合、
   所属会が管轄警察への連絡も含めた捜索初動体制が取れ、
   一刻を争う緊急対応がそれぞれ可能になります)

あと書き方のポイントとしては「5W1H」かなぁ。
役割とかはもちろんだけど、例えば中止や延期、代替するときの連絡は
誰が(通常リーダーですね)いつまでに、どんな手段で、どういう判断で(○○市の降水確率が60%以上だとか)、行うとか、
計画書提出はAさんが、どういう方法で提出ね、とか。

単独行の場合はこれらを一人でやるけれど
難しいのは山行中の行動判断でしょうね。
人間1人より2人、3人の方が、当然多くの知恵と視野が増えるので
物理的にも判断的にも単独行より有利になります。
アクシデントが起きたときは当然生存率も2倍、3倍とアップします。本来は。
リーダー不在のパーティというか単なる集団はそうでない場合もありますが。
したがって、1人の場合は、絶対事故らない、万が一事故っても
最小限に被害を軽減できる能力、知識、セルフマネジメント力、
そして後述する最低限の自己責任(計画書提出、捜索救助適用保険加入、
必要緊急時装備と非常食の携行、有事のバックアップ体制の確保など)
が必要でしょう。

計画書って単なる予定表ではないと思うのです。
メンバー(そして所属会員も含んだ)または自身の「行動判断基準書」
「KYチェック書」、そして「もし何かあった時の命綱」です。

僕も単独行が多いものですから
何かあったら所属している会に対して
「臭いを残しておくからよろしく頼むYO」ことを前提に
計画書は作成しておりますね。
もちろん自分自身の技量を越えるルートへは単独で行きません。
初めて行く場所の判断は、事前情報収集と
地形図(山と高原地図じゃないですよ)の事前読図から危険度と
難易度を予測して入るようにしております。

偉そうに書きましたが、山は自然相手なので
事前にできる自己責任(必要分の山岳保険に入ることも含め)前提ですね。

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コメント

ごめんなさい。
本人が二つの山岳会を掛け持ちしている場合はどうしたらいいでしょう?
私は、両方の山岳会に計画書を提出しておくというのが良いような気がするのですが、
でも、めんどくさいですよね。計画書の書式が違う場合だってあるかもしれません。
分かってるけどできないってことは、誰にでもありますよね。
あ、でも、もしも事故が起きた場合には両方の山岳会が動くような気がするのです。
きっと両方の仲間が心配するだろうと私には思えるのです。
むむむ><

投稿: ひでさん | 2009年4月 9日 (木) 18時30分

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